特殊伐採について

特殊伐採とは、建物や道路、電線などに影響を与えずに樹木を伐採する技術を指します。

一般的な森林伐採とは異なり、特別な技術を持つ専門家によって行われる作業です。

伐倒の方向が制限されることが多く、樹木に登り、先端から順に切り下げる技術が求められます。

弊社の特殊伐採事業の強みは、計画的な施工管理や重機、クレーンに関する豊富な知識と経験です。

技術力の低い業者に依頼すると、不要な重機や人員が必要となり、結果的に高額な伐採費用が発生することがあります。

特殊伐採が必要な状況

特殊伐採は、以下のようなケースで特に重要です。

1.電線や電力設備に近い樹木
電線や電柱に接触する恐れがある木は、停電や火災のリスクを引き起こすため、安全に伐採する必要があります。

2.建物や道路に接近した木
建物や道路に近すぎる木は、構造物に損傷を与える可能性があるため、特殊伐採が求められます。

3.傾斜地や狭いスペースに生えた木
傾斜地や限られたスペースでは、伐倒の方向や作業に制約があるため、特殊な技術が必要です。

特殊伐採は、これらの状況において木を効果的に除去し、周囲の環境や人工物を保護しながら作業を進めます。

台風や災害時の特殊伐採の活用

台風や自然災害による被害において、特殊伐採は重要な役割を果たしています。
具体的な事例としては以下のようなものがあります。

1.電線や電柱に倒れた木の除去
台風による強風で倒れた木が電線や電柱に接触した場合、特殊伐採を用いて安全に木を除去し、復旧作業を行います。

2.道路や鉄道の復旧作業
台風によって道路や鉄道が木によって塞がれた際、特殊伐採を実施し、木を取り除くことで交通の通行を迅速に回復させます。

3.建物への影響を最小限に抑える伐採
台風や災害によって建物周辺の木が倒れる危険がある場合、特殊伐採を行い、建物への損傷を最小限に抑え、安全な状態を保つために必要な木の除去を行います。

このように、特殊伐採は台風や災害時において復旧作業や安全確保に大きく貢献しています。

空師(そらし)とは!?

空師の起源は江戸時代に遡ります。当時は高層建物が存在せず、足袋や縄を使って高木に登り、木の上で作業を行う人々がいました。彼らは「一番空に近い場所で仕事をする人」という意味から「空師」と呼ばれるようになったと言われています。
現在では、ツリークライミング用の器具や消防、レスキューで使用される道具を活用することで、さまざまな環境の樹木に登ることが可能になりました。そのため、「特殊伐採」や「アーボリスト」といった新しい呼称も使われるようになっています。
クレーン車を利用した伐採手法
特殊伐採の中でも、クレーン車を用いた方法は非常に一般的です。
この手法では、伐採対象の幹や枝にあらかじめスリングを巻き付け、建設用のクレーン車から伸びるワイヤーのフックを玉掛けします。
伐採後は、クレーンを使って木を持ち上げ、安全な場所まで移動させてから地面に降ろすという流れになります。この方法により、周囲の環境や構造物を守りながら、安全に伐採作業を行うことが可能です。